親愛なるお客様、関係者の皆さま
演劇製作体ドラマリーディングプロジェクトは、
2010年3月公演を最後に長らく休眠状態にありましたが、
今月を持ちまして解散させていただきます。
メンバーの離脱が続き、また個々の方向性の明確な違いを含みながらも、
共通の将来像を描き出せなかったのは、全て代表者たる私の不徳の致すところです。
応援くださった多くのお客様、ご支援くださった皆さま、
そしてプロデュース団体としては最も心強い共演者の皆さまとスタッフの皆さまに
支えられた3年間の作品群は私の誇りです。ありがとうございました。
私、個人としては、演劇人として、3月11日以来、
今まで演劇に対して持っていた演劇そのものに対する信頼性や確証が揺らぎました。
たんなる自己表現と内向きな方向性は、
どう生きるのかを模索するべき位置にいる表現者としての自覚が芽生えました。
しかしその視点から見た日本の演劇の現状には疑問符が消えません。
一度全て清算し、いずれは新たな実験的カンパニーを設けるつもりではありますが、
しばらくは演劇を多角的に検証する立場にいようと思います。
戯曲のことばは 輝いているべきで
かがやく そのことばを 届けられるのは
選ばれた 俳優の声である。
この理念の下、3年間突っ走ってきました。
これから、次のステップへ。
ありがとうございました。
2011年7月
演劇製作体ドラマリーディングプロジェクト 主宰・代表
多和田真太良